アルファ・プラスアルファ

デジタルカメラ(α7C II, α7R IV, α900, etc)とフィルムカメラで撮ってます

LX100

今年はじめにパナソニックのLX100というレンズ一体型のコンデジを中古で購入しました。2014年発売のカメラです。

昨年、もうほとんど使わないだろうとFUJIFILMのX30を売ってしまったのですが、高性能なレンズとファインダーがついたコンデジは持ち運びがしやすく何かと便利なので、また似たようなカメラがほしくなって、前から気になっていたLX100を購入しました。LX100には後継機のLX100M2がありますが価格が倍だったので購入しやすいLX100にしました。イメージセンサはマイクロフォーサーズで、X30の2/3型センサに比べると4倍広くなり、高感度耐性とボケに期待が持てます。

 

JJCのキャップをはめています。JJCのキャップは電源ON/OFFで自動開閉し、かつレンズにフィルターがつけたまま装着可能とすぐれものです。

 

電源をONにするとレンズがすーと出てきます。レンズを格納しているときはなかなか精悍な佇まいですが、レンズが出てくるとちょっとカッコ悪くなります。

 

レンズはVARIO-SUMMILUX 1:1.7-2.8/10.9-34で、35mm換算24mm-70mmのズームレンズです。広角端24mmでF値1.7、望遠端70mmでF値2.8と明るいです。パナソニックはライカと技術提携しているのでレンズ名がVARIO-SUMMILUXとなっています。このカメラの重量はバッテリーとメモリーカード込みで393gです。マイクロフォーサーズのF2.8通しの交換レンズ LEICA DG VARIO-ELMARIT 1:2.8/12-35mmの重量が306gなので、LX100のレンズスペックを考えるとかなり軽量なカメラです。レンズ一体型のカメラだから実現できた軽量さといえるでしょう。

 

絞りリング、シャッタースピードダイアル、露出補正ダイアルフィルムカメラのような感じです。このあたりは富士フイルムのデジカメに似ていますね。フォントはライカで使用されているフォントとなっています。レンズの根元にある3:2, 16:9, 1:1, 4:3のダイアルで画像のアスペクト比を変えることができます。アスペクト比を変更しても画角が変わらないマルチアスペクト設計となっていますが、これによりマイクロフォーサーズのセンサ全域を使わず、すこし狭い範囲を使用する設計となっています。

オートフォーカス、マクロ撮影、そしてマニュアルフォーカスはレンズ左横のレバーによって切り替えます。このように主要な機能は機械的に変更します。

 

LX100はマイクロフォーサーズのセンサ、F2.8以下の明るいズームレンズ、機械的な操作性をわずか400gの軽量コンパクトな筐体に凝縮した素晴らしいカメラですが、ひとつ大きな弱点がありました。それはセンサーにゴミがつきやすいことです。機械的に稼働する部分が多いせいかセンサーにゴミがつきやすく、購入1ヶ月でゴミがついてしまいました。レンズがとれないので直接ブロアーでゴミを払うこともできず、センサークリーニングの機能もないので、メーカーに出して掃除してもらうしかないようです。しかも、センサーのゴミ取りは中古の保証対象外で有料となるとのことで、ゴミをとるのは諦めました。

 

F8以上に絞らなければゴミは写り込まないないので、絞り値はF5.6までにとどめて使用しています。電子シャッターで1/16000秒まで使えるのでシャッタースピードが足りなくなることもなく、マイクロフォーサーズのF5.6をフルサイズ換算の被写界深度に直すとF11.2相当で、被写界深度的にも困らないです。

 

以下、作例。

広角端(24mm)で撮影。

 

ISO 1600で撮った写真。X30はISO 800でかなりブロックノイズがのりましたが、LX100は1600でもノイズが少なく綺麗です。

 

マクロモードにして撮影。マクロ機能は広角端でもっとも機能し、かなり近くまで寄れます。

 

望遠端(70mm)で撮影。

 

この写真は画像効果(フィルター)のダイナミックモノロームで撮りました。モノクロモードは、モノクローム、ダイナミックモノローム、ラフモノクローム、シルキーモノクロームと四種類もあります。

 

こちらは普通のモノクローム

 

他にもフィルターがいっぱいあって(モノクロ4つを含む全21種類)、かなり楽しめるカメラです。