アルファ・プラスアルファ

デジタルカメラ(α7C II, α7R IV, α900, etc)とフィルムカメラで撮ってます

α7C II

昨年、α7C IIを購入しました。発売まもなくして新品のカメラを購入したのは初代ソニー α7以来、約10年ぶりです。はじめはAPS-Cのα6400を売却して同じくAPS-Cのα6700に買い替えるつもりでしたが、α6700とα7C IIは大きさと重さがあまりかわらず、また使用頻度の高いレンズはフルサイズ用だったので、α7C IIにしたほうがよさそうだと判断しました。それでAPS-Cの機材(α6400とAPS-C用Eマウントレンズを3本)売却し、α7C IIを購入しました。

 

良い点

1. AFがすごい

AIによる被写体認識オートフォーカスがとても便利です。顔認識や瞳認識はこれまで捉えられなかった(横向きやうつむきなどの)顔向きでも検出してくれます。人体検出があるので後ろ向きでも人を検出し続けてくれてます。またAF精度そのものも向上しているようで、ピンボケした写真が減るようになりました。

 

2. LA-EA5使用時のAマウントレンズのAFが向上した

Aマウントレンズを使用するためのアダプター「LA-EA5」はモーターが内蔵されていないミノルタレンズでもオートフォーカスさせることができますが、α7R IVでの挙動は実際よくありませんでした。とくに焦点距離の長いレンズではピントが合うまでに時間がかかったり合わなかったりします。それがα7C IIではかなり改善されていて、多くの場合で早く正確にピントが合います。ミノルタのAマウントレンズを実用的に使えるようになりました。

 

3. 軽量コンパクト

フルサイズセンサー、手ぶれ補正、最新のAF機能をAPS-Cとほぼ同じサイズに収めており、形も出っ張りの少ない箱型でとてもコンパクトです。小型化が得意なソニーらしいカメラです。

 

4. 静止画と動画の切り替えがしやすい

カスタムボタンとダイヤルの設定を静止画と動画で別々に設定でき、レバーによって切り替えられます。少ないカスタムボタンをうまく活用できます。

 

5. クリエイティブルックで画作り

クリエイティブルックは富士フイルムのフィルムシミュレーションのようなものです。フィルム調にしたり、シックな感じにしたり、ビビットにしたりできます。Lightroom Classicでも選べるようになったので画作りを楽しめます。

 

6. レンジファインダーのレンズが似合う

出っ張りがない少ないレンジファインダーのような形のカメラなので、小型なレンジファインダーレンズが似合います。

MマウントレンズのC Sonnar T* 1.5/50 ZMをつけた姿

 

初代a7Cと比べて良くなった点

1. 前ダイアル、C1ボタンが増えた

ダイアルが増えたことでマニュアルモードでの絞りとシャッタースピードの変更がしやすくなりました。ファンクションボタンが一つ増えてカスタム設定がしやすくなりました。

 

2. EVFが見やすくなった

ファインダー倍率が0.7倍になって見やすくなりました。なぜ初代α7Cでは低い倍率だったのでしょう。

 

3. 持ちやすくなった

購入する前に初代との違いをソニーストアで確かめてみました。グリップの形状が変更されて持ちやすくなりました。

 

トップの色はシルバーが好みなのでシルバーを購入しました。金属製で質感が高いです。

 

いまいちな点

1. 高速なシャッタースピードが必要な時に自動的に電子シャッターに切り替わらない

カニカルシャッターの上限が1/4000秒で電子シャッターの上限が1/8000秒です。メカニカルシャッターに設定しているときに、1/4000秒以上早いスピードが必要なった場合、電子シャッターに自動的に切り替わって露出オーバーにならないようにしてはくれません。もし1/4000秒以上必要なら自分で切り替える必要があります。

 

2. LA-EA4使用時にAFが動かない

Aマウントレンズ用のアダプター「LA-EA4」使用時にオートフォーカスが使用できません。このあたりは大きな筐体のα7やα7Rシリーズとの差別化だと思います。静止画はLA-EA5で十分こと足りますが、動画はα7R IVでもLA-EA5ではオートフォーカスできません。α7R IVはLA-EA4なら動画でオートフォーカスできます。あまりAマウントレンズで動画を撮ることがないのでよいですが、ちょっと残念。

 

3. ジョイスティック(マルチセレクター)がない

フォーカスポイントをグリグリ移動できるジョイスティック(ソニーのカメラではマルチセレクターという)はあったほうがよいですが、なくてもリアルタイムトラッキングやタッチパネルでフォーカスポイントの移動ができるのでそれほど不便ではないです。

 

 

以下、作例。すべてクリエイティブルックをFLにしています。FLにするとフィルムのような写真に仕上がります。

 

α7C II, FE 40mm F2.5 G

 

α7C II, FE 40mm F2.5 G

 

ネガフィルムで撮ったような感じの写真になっています。

 

α7C II, FE 40mm F2.5 G

こちらもネガフィルムで撮ったような感じです。とくに空の色がフィルム調です。

 

α7C II, FE 28-60mm F4-5.6, 28mm

 

α7C II, FE 28-60mm F4-5.6, 28mm

 

α7C II, FE 28-60mm F4-5.6, 60mm

 

高機能がコンパクトなボディに詰まった素晴らしいカメラです。昨年までα7R IVがメインカメラでしたが今年はα7C IIがメインカメラとなりそうです。