アルファ・プラスアルファ

デジタルカメラ(α7C II, α7R IV, α900, etc)とフィルムカメラで撮ってます

デジカメによるフィルムコピー

Dsc09928 TC-1 + Velvia 100

リバーサルフィルムをスライドコピーアダプターES-1を使用してα7 IIIでスキャンした写真です。

フィルムスキャンで使用しているGT-X820はフラッドヘッドスキャナの宿命かピントがかなりあまいです。この手のスキャナは書類を置くガラス面にピントが合うように設計されています。しかし、フィルムの場合はフィルムホルダーに入れてスキャンするためスキャナのガラス面から少し浮いた状態になります。ですのでピントがきっちり合わせることは設計上むずかしいのです。

これを解決したのが上位機種のGT-X900シリーズで、フォルダーに入れたフィルムにピントを合わせるために、書類スキャン用とは別にもう一つレンズが搭載されています。フィルムスキャンのためにGT-X980を購入しようか考えていた時もありましたが、それなりの値段がするので購入にはいたりませんでした。

スキャナより高解像度でフィルムをスキャンする方法にデジタルカメラで撮影するという方法があります。専用の機器とレンズが必要かと思っていましたが、調べてみると手持ちのカメラ(α7 III)、レンズ(等倍撮影ができるマクロレンズ)、LEDライトが活用でき、あとはニコンのスライドコピーアダプターES-1、ステップダウンリング、リバーサル用のマウントを買い足せば可能だとわかり試してみました。 参考にしたのはSpaceFlierさんのページです。

使用した機材は下記です。

 α7 III
 LA-EA3 マウントアダプター
 Minolta AF 50mm MACRO
 マルミ ステップダウンリング 55mm → 52mm
 Nikon スライドコピーアダプターES-1
 富士フイルム 35mm用プラスチックマウント
 LEDデスクライト

スキャン後、Lightroomで画像の角度を水平にし、余白をトリミングし、必要であればスポット除去ツールでごみ取りをします。ごみ取りはスキャナで読み込んだ際も必要なので、スキャナとの違いは角度調整とトリミングです。トリミングした後は約2000万画素となりました。

GT-X820と比べてみたところ解像度は向上しました。α7 IIIでスキャンした写真をGT-X820でスキャンをして比べてみました。右の建物の部分を拡大したのが次の画像になります。

 

Slidecopy α7III:ISO100、絞りF11、シャッタースピード1/3、ホワイトバランスAUTO、手ブレ補正なし

 

Gtx820 GT-X820:4800dpi、アンシャープマスクなし、デジタルICEなし

GT-X820だと時計の文字盤の数字がほとんど読み取れませんが、α7 IIIでスキャンした場合は判別がつきますし、写真も全体的にシャープです。35mm版のリバーサルフィルムをスキャンする方法としてはかなり実用的です。次は白黒フィルムとカラーネガフィルムもα7 IIIでスキャンしてみようと思います。