アルファ・プラスアルファ

デジタルカメラ(α7C II, α7R IV, α900, etc)とフィルムカメラで撮ってます

RICOH GR III 発表

Gf670_portra400_012 GF670 Professional + PORTRA 400

リコー GR IIIの開発が発表されました。来年の春に発売予定です。
デジタルになって7代目のGRです。とても楽しみにしていたカメラですが、いざ発表されると、うーん微妙だなと思ってしまいました。以前、GRと似たようなスペックの富士フィルム XF10を微妙だなと書きましたが、それ以上に微妙でした。

新しい機能として、コンデジとしては珍しくセンサーシフト式の3軸手ブレ補正が付くようです。それでいてサイズはGR IIより小さくなり、昔のGRのようなコンパクトなカメラとなっています。タッチパネルでの操作もできるようです。レンズも新しく開発され、被写体により寄れるようになるとのことです。

しかし、価格がかなり高くなるとの見込みです。およそ13万円との予想です。
同じAPS-Cで2400万画素、単焦点28mm F2.8のレンズが付いている富士フイルムのXF10が4万円台で買えることを考えると、あまりに高すぎです。しかもGR IIIの方が機能的に劣る部分もあります。GR IIIは動画機能が貧弱でフルHDでしかとれません。一方、XF10は15 fpsですが4K動画が取れて、4K動画からの写真切り出しもできます。また、GR IIIはクロップで、つまり画素数を削って35mmや50mm相当の焦点距離の写真を記録できますが、XF10はデジタルズームで画素数を落とさずに35mmや50mm相当の焦点距離の写真を記録できます。

XF10はGR IIIより一回り大きく、レンズバリアも付いてないので、ポケットから出してすぐ撮影とはいかず、常時ネックストラップなどで携帯するタイプのカメラですが、ポケットに入れないならXF10のコストパフォーマンスが高くて、魅力的に思えます。

そもそも13万円を出すなら、24-200mmのズームレンズ、EVF、4K動画撮影、高速AF、24枚/秒の連写機能のある超高性能コンデジRX100M6を買った方が満足できる気がします。

デジタルカメラの黎明期ならいざ知らず、多くの人がスマートフォンで写真を撮る現在において、単焦点レンズのコンデジに需要があるのでしょうか。リコーにはGRというフィルム時代から変わらない保守的なカメラしか残っていなくて残念です(GXRやGX200の後継機はまず出ないでしょうね)。リコーのデジカメを4台使ってきましたが今回もスルーすると思います。