アルファ・プラスアルファ

デジタルカメラ(α7C II, α7R IV, α900, etc)とフィルムカメラで撮ってます

RX0

S0005348

RX0はフィルム箱サイズの小型カメラですが、RX100シリーズと同じ1インチセンサー搭載しています。今年の夏に購入しました。レンズは、焦点距離24mm(35mmフルフレーム換算)の単焦点で、6群6枚構成のテッサーとなっています。絞りはF4固定です。本来テッサーは3群4枚構成のレンズなので、なぜRX0のレンズがテッサーという名前なのかちょっと不思議です。

絞り無しの単焦点レンズということで、スマートフォンのカメラに近いですが、このカメラは寄れないという欠点があります。広角のレンズのわりに最短撮影距離50cmであるため、料理や花を大きく写すことはできません。ちなみに後継機のRX10 IIでは20cmまで寄れるようになりましたが、厚みがましてポケットに入れにくくなりました。

日中の風景はこのカメラで十分綺麗な写真を撮ることができます。遠くの景色(無限遠)をRX100M5Aの広角端24mmと撮り比べてみたところ、RX0のほうが若干解像度が高いと感じました。つまり、スマートフォンよりずっと高画質です。さらに水の中でも使えます。水中撮影用のハウジングは結構値段が張るので、こだわりがなければこのカメラを使うのも選択肢の一つとなるでしょう。

一方、夜の風景を撮るにはあまり向きません。絞りがF4固定でこれ以上明るくできず、カメラのボディの割に大きなセンサーを乗せているとはいえ、1インチセンサーなので、APS-Cやフルフレームセンサーと比べて高感度のノイズ耐性が良くありません。

さらに、小型のため手振れしやすく、その割に手振れ補正がないため、ある程度早いシャッタースピードが必要です。一般的なカメラだと焦点距離分の1のシャッタースピードがあれば手振れしないといわれていますので、RX0だと1/24秒のシャッタースピードがあればいいはずですが、確実に手振れしないのは1/60です。

使い方が限定されますが、本当の意味でポケットに入れておくことができる(RX100シリーズはポケットに入るとされていますが、 常時入れておけるサイズではない)ので、お散歩カメラとしては結構使えます。

以下、RX0で撮った写真。

Rx000305

Rx000704

Rx000717

 

夜、撮った写真。暗いところが苦手と書きましたが、ISO5000ではノイズがかなり多いとはいえ写真として破綻はしていません。それ以上は厳しくなってきます。

Rx000753ISO1000

Rx000344ISO5000

Rx000577ISO6400