バラの季節は過ぎてしまいましたが、ようやくEktar 100で撮ったバラをスキャンできたのでその写真を載せます。撮影に使用したカメラはミノルタのα-7とソニーAマウントレンズの85mm F2.8 SAMです。
ソニー 85mm F2.8 SAMはフルサイズ用の中望遠レンズで、開放F値が2.8と暗めですがそのぶん175 gと非常に軽量で、MINOLTA α-7に取り付けた場合の合計重量は750gと取り回しがとても楽です。プラスチックの鏡筒なので質感は高くはありません。最大撮影倍率が0.2と比較的寄れるので花の撮影にも使えます。価格はとても安く、その割には写りが良いのでコストパフォーマンスの高いレンズです。Aマウントの隠れた名レンズと云う方もいるようです。
初めの一枚は旧古河庭園の洋館を撮りました。中望遠レンズなのでそもそも歪曲は少ないはずで、実際に電子補正のできないフィルムで撮っても周辺が曲がっているような感じはないです。
フィルムはニコンES-1を使ってデジカメでスキャンをして、Lightroom ClassicプラグインのNegative Lab Proでカラー化しています。Negative Lab Proは非常に優秀なソフトで、写真屋さんで現像プリントしたような仕上がりにカラーネガフィルムをネガボジ反転してくれます。このソフトによって本当にカラーネガのデジタル化が容易になりました。
Negative Lab Proは風景だったり背景が比較的きっちり写っている写真は、ネガボジ反転をかなりいい感じに仕上げてくれます（上３枚の写真）。
しかし、花に寄って撮ったときのように、対象となる被写体が単色に近く背景がボケている場合は苦手のようです（下２枚の写真）。彩度の高いEktar 100を使っているせいもあるかもしれませんが、実際よりビビッとな色合いとなりました。
花のピンクと葉や茎の緑は本当はもっと落ち着いた色だったと思います。でもこれはこれで悪くはないと思います。
赤いバラの赤色がサチってしまいましたので少し調整しました。撮影時の露出が良くなかったのかもしれません。85mm F2.8 SAMの後ろボケは比較的きれいです。
